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家畜伝染病の発生時には、農場で殺処分した家畜の輸送が大きな課題となるが、今回開発した防疫バッグは口蹄疫ウイルスと同等の大きさの超小型ウイルスを通過させず、処分家畜から発生するガスは通過させることが確認できていることから、輸送の安全を確保するために使用することが期待される。処理も焼却可能な素材で構成しているため、収容状態のまま焼却処理でき、焼却時にダイオキシンなどの有害物質が発生しないことも確認できているという。
農林水産省消費・安全局が開発した移動式レンダリング装置によって、都市部や河川の近傍など埋却地の確保が困難な場合にも埋却以外の処分が可能となったことから、農場から装置の設置場所まで安全に輸送できる、備蓄可能な容器と輸送システムの開発が急務となっていた。
京産大では、家畜伝染病発生時のまん延防止に向けた殺処分家畜の輸送技術を確立するため、2種類の容器開発と着実な作業に向けたマニュアル作成の3段階でゴールを設定して取り組んだ。