ロジスティクス寺田倉庫は16日、ファッションレンタルサービス「airCloset」(エアクローゼット)を運営するノイエジークに資本参加し、取締役を1人派遣したと発表した。
両社はファッションレンタルサービス「airCloset」の成長・拡大について「より踏み込んだ強固な提携」を行うことで合意。具体的には、寺田倉庫がノイエジークが直近の事業拡大に必要な資金獲得のために実施した第三者割当増資を引き受け、出資を行うとともに、サービスの成長・拡大を幅広くサポートする。
ノイエジークは、同時にエンジェル投資家を含むファッション業界からの出資も獲得。調達した資金は経営基盤の強化、中核人材の採用に活用する。
寺田倉庫はクラウド収納サービス「minikura」(ミニクラ)を運営しており、事業拡大に向けて保管・物流との親和性が高いファッション分野への進出を検討。この一環としてノイエジークの展開するairClosetで、保管・管理・配送・有料クリーニングサービスなどの業務提携を結んだ。
ノイエジークはサービスリリース後一か月で登録者数が4万人を超えるなど、予想を超える反響があったことを踏まえ、サービス規模の見直し、経営基盤の強化を図っていた。
ノイエジークは、洋服の管理・配送などを担っている寺田倉庫を引受先とした第三者割当増資を行い、十分な資金の調達とともに「一歩踏み込んだ業務提携」を実現することで、洋服の調達やシステムの増強、中核人材の採用などを進め、市場ニーズに合わせて成長を加速させる。
寺田倉庫は、airClosetへの出資をファッション分野への事業進出の第一歩と位置づけ、今後もITベンチャー企業の事業拡大支援、業務提携など新たな展開を積極化する方針。