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ヤマト、沖縄で総合物流施設「サザンゲート」稼働

拠点・施設ヤマトホールディングスは17日、沖縄で18日から日本最南端の総合物流施設「サザンゲート」が稼働すると発表した。愛称のサザンゲートは、ヤマトグループ全社員からの公募で決定した。

延床面積2万6590平方メートルのサザンゲートは、沖縄の優位性を活かしながら、新たに「充てん」「キッティング」「修理・メンテナンス」「マージ」といった、これまでなかった付加価値機能を提供することで、ボーダレスに「止めない物流」を実現し、顧客の国際競争力の強化を支援する。

海外へ輸送する緊急性の高い保守パーツや、越境通販で販売する商品を保管し、深夜の航空便を活用したスピード輸送で日本各地に在庫する場合と比べ、受注(締め切り)時間の大幅延長が可能になるほか、深夜の航空便がある地域では、現地で在庫する場合と同等のリードタイムが可能になるため、アジア圏内に分散する総在庫量を管理できるようになる。

また、施設内に顧客企業の充てん設備を導入することで、製造から物流までのプロセスを1か所で行うことができる。深夜の航空便を活用することにより、例えば海外の顧客が通販で注文した商品を、海外の工場で製造した場合と同等のリードタイムで「メイド・イン・ジャパン」製品として届けることも可能。

さらに、海外で発生した修理品を保税状態のままサザンゲートで修理し、輸出入の手続きなく早いスピードで輸送できるため、海外に修理工場を持つ必要がなくなり、修理技術・ノウハウの海外流出も防止できる。

■サザンゲート概要
名称:沖縄グローバルロジスティクスセンター
愛称:サザンゲート
所在地:沖縄県那覇市字鏡水国際物流拠点産業集積地域内
延床面積:2万6590平方メートル
構造:鉄筋コンクリート造5階建
入居会社:沖縄ヤマト運輸