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国交省、25日からETC2.0装着車の特車許可を簡素化

▲現行の特殊車両通行許可制度では、事前に複数形露を申請する必要がある。

行政・団体国土交通省は、25日13時からETC2.0装着車を対象に特殊車両通行許可を簡素化する「特車ゴールド」制度を開始する。

特車ゴールド制度は、業務支援用ETC2.0車載器を装着し、あらかじめ登録した車両に対し、大型車誘導区間で経路選択を可能とする許可を行うもので、区間内で渋滞、事故、災害による通行障害が発生しても、迂回経路を利用できるようにする。

▲特車ゴールド制度

現在の特殊車両通行許可は、申請・許可された経路のみを通行することとなっているため、迂回経路を使用する可能性がある場合は、事前にすべてのルートごとの大量な申請が必要だった。

ETC2.0の導入を促進する取り組みの一環として実施し、深刻なドライバー不足が進行するトラック輸送分野で渋滞や事故を回避しながら効率的に経路を選択できるようにすることで、物流の効率向上を見込む。

更新時には申請書を自動作成し、電子メールで申請者に送信。申請者はメールの指示に従って更新に同意するだけで更新申請を行うことができる。

国交省では、特車ゴールド制度の開始に伴い、現地取り締まりや自動重量計測、ETC2.0を用いて違反状況を把握する体制を整備。重量や経路違反などの違法通行が確認・通知された場合は、自動更新をストップする。