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日立物流、精密機器モーダルでCO2排出7割減

▲表彰式の様子(右)日立物流佐藤清輝執行役常務

認証・表彰日立物流は3日、日本物流団体連合会(物流連)主催の第19回物流環境大賞で、「精密機器輸送のモーダルシフト拡大による環境負荷低減の推進」が評価され、物流環境負荷軽減技術開発賞を受賞した、と発表した。

受賞した同社の取り組みは、東海地方から北海道・東北6県・九州4県への金融端末の輸送と北陸地方から中国地方への半導体製造装置の輸送について、トラック輸送から鉄道コンテナ輸送へのモーダルシフトを実現したもの。

▲テクニカルセンター

特に、金融端末の鉄道コンテナ輸送を実現するにあたっては、同社テクニカルセンターで実製品を用いた綿密な振動試験を行い、製品をコンテナ内で固定するための専用パレットを開発するとともに、長期にわたる鉄道試験輸送などによって、精密機器の鉄道コンテナでの輸送を実現している。これらの取り組みにより、CO2排出量を32トン(トラック輸送比77.4%減)削減した。

▲専用パレット

今回の受賞は、これまで敬遠されがちだった精密機器を対象にしたモーダルシフトの取り組みが、物流分野で「環境負荷軽減に資する先駆的な技術開発」だと評価された。