LOGISTICS TODAY|国内最大の物流ニュースサイト

飯野海運決算、外航・内航いずれも減収減益

調査・データ飯野海運が7日発表した2024年3月期決算は、売上高が前年比2.4%減の1379億5000万円、経常利益は4.5%増の218億円、最終利益が15.5%減の197億4500万円と、減収最終減益となった。

外航海運業は、売上高が2.6%減の1149億4400万円、営業利益が3.1%減の151億3900万円と減収減益。大型原油タンカーはOPECプラスの協調減産継続や中東の地政学リスクなどがあったが、堅調に推移した。ケミカルタンカーは、パナマ運河の通航制限や紅海周辺の緊張の高まりを受け、長距離航海が増加したことで高水準となった。

大型ガス船は、LPG(液化石油ガス)はパナマ運河の通航制限により記録的な好況となった一方で、LNG(液化天然ガス)船は冬場に向けた船腹調達の活発化により秋口にかけては高水準で推移したが、その後は下落基調となった。ドライバルク船は、鉄鉱石の需要増やパナマ運河での通航制限により大西洋域から上昇した。

内航・近海海運業は、売上高が3.7%減の101億1700万円、営業利益は31.4%減の4億700万円。内航ガス輸送は例年より早い不需要期入りなどで荷動きは低迷したが、船員労働時間の規制により船腹需要が引き締められ堅調に推移。近海ガス輸送は中国経済の回復鈍化により、プロピレンや塩化ビニルモノマーの輸送需要が低迷したが、主力とするアジア域市況では堅調に推移した。

25年3月期の連結業績予想は、売上高が1.4%減の1360億円、経常利益が33.5%減の145億円、最終利益が28.6%減の141億円と減収減益としている。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com