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トヨタ紡織、中国統括会社の本社・開発拠点を移転

荷主トヨタ紡織は2月28日、中国で技術開発力を強化するため、地域統括会社の豊田紡織中国を移転・拡充すると発表した。5月から豊田紡織中国本社・R&Dセンター新社屋の建設に着手し、2014年7月に稼動を開始する。

トヨタ紡織は1995年から中国で事業を展開しており、上海に地域統括会社を置くとともに、天津や広州の12拠点でシートなどの自動車内装部品、フィルター・パワートレーン機器部品を生産し、トヨタ自動車やゼネラルモーターズなどの自動車メーカーへ納入している。

豊田紡織中国本社・R&Dセンター新社屋は、開発スペースを現在の3倍に拡大し、乗り心地や安全、耐久、材料などの評価設備を充実させ、製品の設計から評価まで一貫して現地で完結できる開発体制を整える。

また、効率的なオフィスレイアウトで技術開発と生産技術・営業・調達など部門間のコミュニケーションを活性化し、「顧客の期待を超える製品をスピーディに開発、提案していく」。ビジネス拡大に向け、豊田紡織中国の人員を2015年までに50人増の340人に増強する計画。

■豊田紡織中国本社・R&Dセンター新社屋の概要
所在地:中国上海氏
建屋面積:1万2000平方メートル(3階建て)
着工:2013年5月
稼動開始:2014年7月
投資額:2200万米ドル(20億円)