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昭和電工とエア・ウォーター、特殊材料ガス製造で合弁

産業・一般昭和電工とエア・ウォーターは25日、エレクトロニクス分野向け特殊材料ガスを製造する合弁会社「昭和電工エア・ウォーター」を設立すると発表した。

 

量的・質的拡大を続ける特殊材料ガス市場で的確に対応するため、「先端で新規性に富み、地球環境に与える負荷が小さく、グローバル規模で事業展開が可能」――な特殊材料ガスについて、事業の一部を共同運営していくことで合意したもの。

 

両社は製造合弁会社を設立し、特殊材料ガスの効率的生産体制の構築や両社技術力の活用による新規材料の商品化を目指す。一方、両社は合弁会社が生産した製品を引き取り、それぞれの流通経路を活用して個別に製品を販売していく。

 

合弁会社では、銅、インジウム、ガリウム、セレンの4つの元素を使ったCIGS型太陽電池パネルの光吸収層の成膜に必要なセレン化水素の生産設備を、昭和電工徳山事業所内(山口県周南市)に設置する。年産能力は40トンで、2011年6月から操業を開始する。

 

昭和電工とエア・ウォーターは、「今後、事業の共同運営を一層加速させるために、合弁会社の生産品目の充実や国内外を問わず最適立地に則した生産拠点の設置などの検討を重ねていく」としている。