ロジスティクス古野電気（兵庫県西宮市）は10日、日本海事協会（ClassNK、東京都千代田区）から電子海図情報表示システム（ECDIS）のコンピュータ支援型トレーニングサービス「ナブスキルズCAT」で教育訓練のシステム認証を取得した、と発表した。第三者認証機関がECDIS習熟訓練の通信教育パッケージでシステム認証を授与するのは初めて。
古野電気のナブスキルズCATを導入している日本海洋科学（川崎市幸区）が同システムの訓練プログラム認証を取得したことを受け、日本海事協会による証書授与式が9日、同協会の東京本部で日本海洋科学、古野電気と合同で開催された。
古野電気は2012年7月から、船員が実際に使用するECDISのメーカー・機種ごとに受講を要請する機器操作の習熟訓練として、教室形式の講習「クラスルームトレーニング」、ナブスキルズCATの2種類を提供している。
日本海事協会による教育訓練認証は、11年11月に自社運営でクラスルームトレーニングを提供するフルノINSトレーニングセンター（INSTC）2か所を対象に取得。今回のナブスキルズCATに対するシステム認証が授与されたことを受け、日本海事協会から同システムの訓練プログラム認証を取得した教育機関は今後、研修受講者に対して日本海事協会の認証を付与した修了証書を発行することができるようになる。