荷主花王は17日、需要計画の立案を支援するAIエージェント「Kao-MIKOMIL」(みこみる)を開発し、7月から化粧品ブランド「KATE」で導入を始めたと発表した。需要予測に販促計画や販売チャネル、価格などの情報を加味して需要計画案を提示し、生産や物流を含む需給計画の精度向上につなげる。ほかの化粧品ブランドにも順次展開する。
Kao-MIKOMILは、過去の販売実績などをもとにAI(人工知能)による需要予測モデルが算出した予測値に、販促施策や販路、価格などの情報を反映し、需要計画案とその根拠を提示する。従来はデータサイエンティストと事業部門の担当者が、類似商品の販売実績や販促内容などを確認しながら計画を検討していた。導入後はAIが示した案を事業部門が確認し、部門間の調整を経て最終的な実行計画を決める。
花王は事業、生産、物流、販売のデータを連携したS&OPを進めており、一部の限定品を除く商品について18か月先までの月次予測と、6か月先までの日次予測を基に生産計画を策定している。商品情報や需給データは全社データ基盤「Kao i-Lake」に蓄積している。
AIの活用で需要計画の立案期間を短縮するとともに、判断根拠を明確化し、在庫の適正化と機会損失の削減を図る。商品構成の見直しや在庫運営の効率化と合わせ、化粧品事業の製品在庫を2024年比で27年までに25%削減する目標を掲げる。まずKATEで計画精度や業務効果を検証し、対象ブランドを広げる。
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