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運輸安全委、三浦半島沖の貨物船衝突事故で進捗公表

調査・データ運輸安全委員会は4日、3月26日に三浦半島沖で発生した貨物船「ビーグル3」とコンテナ船「ペガサスプライム」の衝突事故の調査状況をまとめた資料を公表した。

この事故は、中国籍の船長ら19人が乗り組むビーグル3(総トン数1万2630トン)が浦賀水道航路を出て南進中、同航路に向けて北進していたペガサスプライム(総トン数7406トン)と三浦半島南東方沖で衝突し、ビーグル3は沈没、ペガサスプライムは船首部分に圧壊、亀裂などを生じたもの。ペガサスプライムには韓国籍6人とミャンマー籍8人の14人が乗り組んでいた。

これにより、ビーグル3の乗組員1人が死亡、8人が行方不明となったほか、ペガサスプライムの乗組員3人が救助作業中に負傷した。

事故が発生した海域では、貨物船同士の衝突事故が4件発生している。資料では、ペガサスプライムの船首部の損傷写真を示しており、船首端部に圧壊、船首部の外板、甲板に座屈などが生じていることが分かる。

運輸安全委員会では、船舶事故調査官5人を神奈川県横須賀市、横浜市に派遣し、ビーグル3の乗組員、ペガサスプライムの船体調査、乗組員からの口述聴取を行い、入手した情報を整理しながら追加調査を行っている。