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コクヨS&T、ベトナム全土に販路拡大

拠点・施設コクヨS&T(大阪市)は21日、子会社のコクヨベトナム(ハイフォン)がベトナムでのノート販売を強化するため、4月に販売会社のコクヨベトナムトレーディングを設立し、営業を開始すると発表した。

 

これにあわせて生産設備を増強するとともに、現在販売中のベーシックなキャンパスノートに加え、ベトナムで人気の「ドラえもん」などのキャラクターをデザインした新製品100アイテムを投入する。

 

コクヨベトナムは、輸出加工企業としてのライセンスを取得して2005年11月に設立。翌年11月にはハイフォンにベトナム工場を建設し、日本市場向けファイル・ラベルなどのコストダウンを目的とした製造拠点として稼動してきた。昨年は北部エリアを中心に、代理店経由でノートのテスト販売を行い、年間約320万冊を販売した。

 

しかし、輸出加工企業のライセンスではベトナム市場での自由な販売活動が出来ないため、今後のノートの拡販を可能とするために昨年11月末に日本の文具メーカーとして初の国内販売ライセンスを取得。これを受けて販売会社を設立することにしたもの。

 

当面はベトナム全土に5か所の営業拠点を設け、本格的な販売活動に入る。具体的には北部ハノイだけでなく南部ホーチミンや中部の地方都市にも販路を拡大し、年内に1500万冊、3年目の2013年には7500万冊の販売を見込む。

 

また、約10億円を投資して生産設備を増強し、現在の4倍に当たる年間3000万冊が生産できる体制を整える。現在販売中のベーシックなキャンパスノート36品番に加え、ベトナムで人気の高い「ドラえもん」などキャラクターやデザイン性の高いノート100アイテムを新製品として投入する。