荷主
新日鉄住金が開発した、衝突安全性に優れた高延性造船用鋼板「NSafeR-Hull」が、今治造船、海技研との実用化に向けた共同研究を経て、世界で初めて商船三井のばら積み船に採用され、2日進水した。
鋼板の延びに優れており、船舶に適用した場合、船舶の側面から衝突された際に穴が開くまでの衝撃吸収エネルギーが3倍となることで、従来の鋼材に比べて船体に穴が開きにくくなるという。
実用化された船舶には、貨物倉船側部、燃料タンク部などの高い衝突安全性が求められる場所に合わせて3000トンの「NSafe-Hull」が採用された。船体に穴が開きにくくなることにより、浸水防止や貨物保護、深刻な環境汚染につながる油流出の防止の役割を担っている。