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井本商運、2基2軸電気推進システム搭載の内航船新造

ロジスティクス井本商運は9日、電気推進システムを採用した船首ブリッジ型749総トンのコンテナ専用船「ふたば」の命名・進水式を8日に広島県小池造船海運で行ったと発表した。

ふたばは載貨重量1780トン、積載コンテナ数211TEU積の内航コンテナ船で、船主は向島ドック。

省エネ運航を追求するため、内航コンテナ専用船で国内初となる2基2軸電気推進システムを採用、低負荷航行を可能とした。発電機1基で2軸運航もできる仕組みとなっていることから、出力レベルを必要に応じて調整することにより、大幅な省エネ運航を実現する。

経済産業省から「革新的省エネ型海上輸送システム実証事業」の認定を受け、内航海運における省エネ船型開発のモデルともなっている。

電気推進システムの採用により、機関室を縮小させて船首ブリッジ型としたことで、貨物艙を船尾側に移動させ、2重底の高さを低減して復元性を向上。この結果、同社の既存749総トンコンテナ船よりも積載効率が向上した。

12月中旬に引き渡しを受けた後、阪神港を中心とした瀬戸内-九州航路に投入する。