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コープみらい、埼玉・原市団地で新形態の個配開始

ロジスティクス生活協同組合コープみらいは9日、埼玉県上尾市の原市団地内に開設している「原市団地ステーション」を拠点にした新たな配送形態の個人宅配を開始した。

高齢化している同団地で生活基盤の支援と地域コミュニティの活性化を目的とした「くらしのプラットホーム」の一環として、住民の集いの場の役割を担う「サロン機能」と、宅配の充実を図る「事業の場」を柱に取り組むもの。

これまでの取り組みに加え、団地外の配送センターから行っていた個人宅配を原市団地ステーションからの配達に切り替え、団地ステーションからの個人宅配にコープみらいとして初めて「リヤカー付き電動自転車」を導入し、配達の合理化を目指す。

原市団地ステーションでは、これまでの月・水・金曜日の11時-17時までの営業から、月-金曜日の11時-19時に営業時間を拡大することで、組合員の利便性の向上を図るとともに、商品の受け渡し機会を広げる。併せて原市団地内専用カタログを導入し、人気商品44品目を購入できるようにする。

このほか、主に高齢者を対象に夕食用弁当を宅配する「コープデリの夕食宅配」や惣菜などの商品を一緒に届ける「おうちデリカ」などのサービスを進める。

原市団地は高度経済成長とともに1966年に入居が始まった大規模団地で、当時は団地内、周辺に商店街が生まれ、児童・学校の設置など、大きなコミュニティを形成したが、現在は世帯数の減少と住民の高齢化が進行している。総戸数は1582戸で3034人が入居。65歳以上の高齢者割合は45%に達している。

くらしのプラットホームは、原市団地自治会、行政、芝浦工業大学、上尾市医師会、上尾看護専門学校、社会福祉協議会、UR都市機構、地域包括支援センター、コープみらい、地域組合員が協力・連携して活動している。