ロジスティクス川崎汽船は18日、中国の南通中遠川崎船舶工程有限公司(NACKS)で20万重量トン型ばら積運搬船「ケープ・ユニバース」が竣工したと発表した。JFEスチール向けの鉄鉱石、石炭の長期輸送契約の専用船として運用される。
同船は、船体強度の信頼性向上のための新規則(共通構造規則、CSR)を適用し、高い安全性を確保。また、バラストタンクの腐食防止対策として定められた新塗装基準(PSPC)も適用し、塗装の高品質化を図った。
主機関には、省燃費型のディーゼル主機関、高効率タイプのプロペラ、川崎重工業で開発されたコントラフィン付セミダクト、川崎フィン付ラダーバルブを採用することで推進性能を向上させ、燃料消費量を最適化。
燃料油タンクの二重船殻構造化と甲板機器の電動化を採用したことで、漏油による海洋汚染を未然に防止している。