拠点・施設
岩谷産業は86年に堺ヘリウムセンター(堺市築港新町)を設立し、近畿圏を中心にユーザーに供給してきたが、ヘリウムは半導体・光ファイバー・液晶の製造などの産業に不可欠なガスであることから、需要が拡大すると判断。堺ヘリウムセンターを廃止し、規模を拡大して大阪ヘリウムセンターを建設したもの。
大阪ヘリウムセンターは国内最大級の製造能力(ガスヘリウム200Nm3/h×3基)を備え、4基のヘリウムコンテナから同時に液化ヘリウムを引き出せるほか、最大10台のトレーラー受け入れスペースを確保。オイルフリーダイアグラム式圧縮機を採用しているため、高純度のヘリウム供給が可能。
大阪ヘリウムセンターはグループの岩谷瓦斯が運営し、中部、近畿、中国、四国エリアの供給をカバーする。岩谷産業は13年初頭からカタールで産出されるヘリウムの輸入権益を取得しており、長期契約に基づく既存の米国ソースとともにヘリウムの安定供給に注力する。