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大型トラックは、高速道路での定速走行が中心で発進・停止の頻度が少ないことから、これまでハイブリッドには不向きとされていたが、日野はその質量の大きさゆえに下り坂での減速エネルギーが非常に大きいことに着目し、3D地図情報などをもとにルート上の勾配を先読みし、AIが走行負荷を予測し最適なハイブリッド制御を行うという、新技術を採用した新ハイブリッドシステムを開発した。
▲システム作動イメージ(出所:日野自動車)
これにより、減速エネルギーを効率的に回生し活用することで、大型トラック特有の走行条件での燃費効果を実現した。社内試験では、ディーゼル車に対し15%のCO2削減効果が得られているという。
積載性や航続距離といったトラックとしての基本性能や使い勝手はディーゼル車と同等のまま、燃費低減による運行経費の節減が見込める。さらに、モーター走行による走行中の騒音や振動を低減し、ドライバーの疲労軽減にも貢献、また外部への給電機能も備えており、災害時の非常電源装置としても活用することが可能となっている。