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JR貨物、豪雨被害でコンテナ輸送量3割減

調査・データ日本貨物鉄道(JR貨物)が10日発表した7月の輸送動向によると、「平成30年7月豪雨」などの影響により、取扱貨物量はコンテナと車扱合わせて22.9%減少(前年同月比)した。

7月は、豪雨のほか台風7、12号の接近・上陸の影響で高速貨物1655本、専用貨物29本が運休となった(前年は、高速貨物263本が運休)。豪雨の影響で不通となっている山陽線について、トラック・船舶による代行輸送を実施している。

コンテナは、山陽線・予讃線・伯備線が不通となった影響により、すべての品目で大きく前年を下回った。中でも、九州・中国地区に生産拠点を持つ自動車部品、化学工業品・化学薬品、紙・パルプの輸送や九州・中国地区との間での積み合せ貨物や食料工業品の輸送が大きな影響を受けた。この結果、コンテナ全体では32.1%減少した。

車扱は、石油が6月下旬に価格が上昇傾向となったことに加え、厳しい暑さでガソリンの消費も増加したことから好調な荷動きとなった。また、セメント・石灰石が堅調に推移したことから、車扱全体では6.6%増加した。