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福岡中央運輸が自己破産申請、TDB調べ

M&A帝国データバンク(TDB)によると、福岡市東区の福岡中央運輸は2月28日、福岡地裁に自己破産を申請した。申請代理人は村山博俊弁護士(福岡市中央区)。

同社は、1993年4月に和議を申請した福岡中央陸運(福岡県新宮町)の営業基盤の一部を引き継ぐ目的で97年10月に設立された。鮮魚類を主な積荷とする貨物自動車運送事業を手がけ、10年にはマイナス40度までの温度管理が可能な超冷凍庫を備えた物流センターを開設し、同年2月に福岡県新宮町から同所へ本社を移転。冷凍・チルド品に特化した幹線輸送・小口配送、倉庫保管事業を拡大し、11年9月期は売上高8億7300万円を計上した。

しかし、地元水産業者関連の積荷が減少傾向となるなか、同業他社との競合の影響もあって12年9月期の売上高は8億3600万円にダウン。燃料コストの上昇もあって収益は低迷していた。こうした中、物流センターなどの設備投資に伴う有利子負債が負担となり、資金繰りが悪化。支えきれず、今回の事態となった。負債は債権者186人に対して6億7500万円。