話題
アウリガ・リーダーは2008年12月19日に竣工後、約2年間にわたり太陽光パネルの発電状況や耐久性を検証してきた。その結果、太陽光パネルによる発電は、わずかな天候の変化でもすぐにその発電量に大きな影響を与えるため船内への安定的な電力供給が難しく、将来、太陽光発電を大型化し、その依存度を上げた場合には、発電量の変動により安定的な電力供給に問題がある、ということが分かった。
アウリガ・リーダーは今後、過酷な海上環境の中で、太陽光発電とハイブリッド給電システムにより安定した電力供給を実現するための実証実験を行い、効果を検証していく。また、検証結果を基に日本郵船とMTIは、船舶での太陽光発電の大規模化開発を、川崎重工は舶用ハイブリッド給電システムの商品化を目指す。
■「アウリガ・リーダー」の概要
全長:199.99メートル
全幅:32.26メートル
型深:34.52メートル
最大積載自動車台数:6200台
載貨重量トン数:1万8758トン
総トン数:6万213トン