調査・データ関東運輸局が7日発表した5月の管内輸送動向によると、前年同月に比べて5%以上輸送量・取扱量が増加したのはJR貨物の車扱(7.2%増)、トラックの宅配貨物(12.2%増)、トラックターミナル(6.5%増)、普通倉庫入庫高(5.9%増)、港運の千葉港の輸出入(38.7%増)、羽田空港国際線(26.2%増)となった。
一方、減少はトラックの特別積み合わせ(7.5%減)、港運の横浜港の輸出入(12.2%減)と移出入(28.8%減)、東京港の輸出入(5.2%減)、千葉港の移出入(6.7%減)、羽田空港の国内線(5.2%減)だった。
JR貨物の管内発の荷動きは、車扱貨物が7.2%増、コンテナ貨物は2.1%増加した。トラック(4月)の荷動きは、特別積合せ貨物(7.5%減)、一般トラック貨物(0.7%減)が減少したものの、宅配貨物(12.2%増)、トラックターミナル(6.5%増)が増加した。
海運では、長距離フェリーが4.5%減、湾内フェリーも58.9%減と大幅に前年を下回った。内航貨物船は4.9%増。関東運輸局によると、「2015年3月-4月にかけて行われた館山自動車道の工事に伴い、土砂を運搬するトラックを往復運送したため、昨年の輸送量が増加した。湾内フェリートラック航送台数が大幅に減少した要因は、それらの反動による」としている。
港運では、輸出入貨物が横浜港で12.2%減、 東京港5.2%減、千葉港38.7%増となり、移出入貨物は横浜港28.8%減、東京港1.6%減、千葉港6.7%減となった。
航空(速報値)は、成田空港での輸出入貨物が輸出(2.8%減)、輸入(2.6%減)。羽田空港の発着貨物は、国内線が5.2%減、国際線が26.2%増加だった。
普通倉庫は月間入庫高が5.9%増、月末保管残高が0.4%増となった。冷蔵倉庫は、月間入庫高が3.9%減、月末保管残高が1.8%減少した。