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ダイムラー、バンで自律走行ロボ運ぶ宅配構想に資金支援


話題独ダイムラーが自律搬送ロボットの開発を手がけるスターシップ・テクノロジーズ社に対し、ほかの投資家と合わせて1650万ドル(18億8657万円)の転換社債を引き受けると発表した。

両社は2016年に業務提携して以来、「メルセデス・ベンツ・バン」を”母船”としてそこから自律搬送ロボットが出動し、宅配のラスト1マイルを担う構想の研究開発に協力しあってきたが、今回の資金提供でスターシップ・テクノロジーズを財務面から支える。

プロトタイプでは、バン型車両に8台の自律搬送ロボットを搭載し、配達先が集中するエリアにバンが移動、そこから自律搬送ロボットが次々と荷物を運び出す。ロボットは短距離ながら自力で移動し、積載物を届けると再び自力で戻るイメージだ。

最終的には、バンが住宅地などの配達先密集エリアに移動し、そこからそれぞれの住宅まではロボットが荷物を届ける構想を描く。母船としてのバンがロボットの異動半径を大幅に広げる役割を果たす。

ダイムラーでは今後、数か月かけて体系的なコンセプトの開発に注力し、欧州でバンとロボットを組み合わせた初期パイロットテストを行う。その後、物流パートナーと共同コンセプトに基づく幅広いテストに進む方針で、17年下半期には実地環境で行うパイロットプロジェクトを立ち上げる。