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国交省、紙・パルプの物流効率化へ6日初会合

調査・データ国土交通省は4日、関係省庁と連携し、加工食品に続き紙・パルプ(洋紙・板紙分野)の物流効率化、トラックドライバーの労働時間の改善などについて検討を行う懇談会を設置し、6日初会合を開催すると発表した。

トラック運送業でドライバー不足が大きな課題となっているなか、物流が継続的にその機能を果たしていく上では、「トラックドライバーの長時間労働の改善を図るとともに、物流の生産性向上を図っていく必要」があるとしている。

また、物流の生産性向上のためには、個々の輸送品目ごとに抱える課題や特性に違いがあるとして、今回、昨年7月に実施した調査で荷待ち時間の発生件数が多かった紙・パルプのうち、洋紙・板紙の物流について、トラック運送事業者、発着荷主などの関係者が連携した、サプライチェーン全体での検討を行うこととした。

7月に行った調査は、荷待ち時間の削減に向けた取り組みに活用することを目的として、昨年7月から義務付けた荷待ち時間などの記録を基に、「荷主の都合で30分以上の荷待ちが発生したもの」を対象にサンプル調査・分析を実施したもの。全日本トラック協会を通して5000者へ調査票を配布し、300者から3892件の回答を得た。その結果、最も多かった輸送品目は加工食品で398件となり、今回検討する紙・パルプは339件で3番目に多かった。

(出所:国土交通省)