三菱樹脂、新潟・直江津工場にアルミナ繊維製造設備を増設

アパレル三菱樹脂は8日、直江津工場（新潟県上越市）にアルミナ繊維「MAFTECマフテック」の製造設備を増設すると発表した。

同社が直江津工場、坂出工場で製造しているアルミナ繊維「MAFTECマフテック」は、1600度を超える高温環境下でも長時間の断熱性能、クッション性を維持することが可能で、製鋼用断熱材や自動車の排ガス処理装置用途の触媒コンバーター、DPFのサポート材として、評価が高い。触媒コンバーターやDPFのサポート材としての世界シェアは約40%（同社推定）に達している。

自動車の排ガス処理装置はマーケットの需要が高く、現有生産ラインの能力増強などで対応を図っているが、年産約4500トンの現有製造能力では「2011年度に供給限界となる見込み」であることから、年産約300トンの製造設備増設を決めたもの。

立地場所については、既存インフラの活用などにより工期が最も短縮でき、マーケットの旺盛な需要にも素早く対応できるとして、直江津工場を選定した。竣工は11年3月末。