拠点・施設SBSホールディングスは14日、同社傘下のSBSロジコムが保有する物流施設「野田吉春支店」(千葉県野田市)を三菱UFJリース系の不動産リース会社(セントラルコンパス)に47億7000万円で売却する。同施設はセントラルコンパスが一定期間保有した後、GLP系のJリート、GLP投資法人が取得することになっている。
この取引に伴い、SBSホールディングスは売上高48億円と譲渡益18億円を営業利益として計上する。施設名は「GLP野田吉春」へと変更するが、SBSロジコムは売却後も同施設(2万6631平方メートル)を継続利用する。
これにより、GLP投資法人は取得予定期間中に同投資法人が指定したタイミングで、取得価格を「一定程度逓減」させた形で取得できる。
(出所:GLP投資法人)
同投資法人は今回の取引スキームについて「第三者からの取得競争が厳しさを増している市場環境で、より高い投資収益性を得ることができる」という物件取得機会の確保につながると判断。こうした契約形態は同投資法人初の取り組みで、「オプティマル・テイクアウト・アレンジメント」(OTA)」と呼び、「優良物件の取得機会を確保するための物件取得ブリッジスキームの一つ」に位置付け、今後も同様の取り組みを検討していく。
GLP野田吉春は、千葉県野田市吉春の国道16号線(春日部野田バイパス)沿いに立地する、地上4階建ての先進的物流施設で、2012年の竣工。
▲取得価格の逓減のイメージ(出所:GLP投資法人)