荷主篠崎屋は5日、水海道工場と小山工場で行っている生産を10月1日からすべて外部企業に委託すると発表した。委託生産先から豆腐・揚げ物類を同社が仕入れる形にサプライチェーンを再構築する。
10月1日以降は、商品企画、開発、販売に注力し、店舗・人材に経営資源を集中することで小売事業の拡大を図り、企業価値の向上につなげる。
同社では、「成長余地の大きい小売事業に経営資源を集中する必要がある」として、前期末までに卸売事業、外食事業から実質的に撤退し、小売事業に注力してきた。
この結果、直近の四半期では売上高、店舗数が順調に拡大。同社が企画開発するデザート、惣菜類の新商品などが集客につながっているほか、店舗数の増加に伴い「三代目茂蔵工場直売所」の認知度向上が貢献していると分析している。