ロジスティクスセンコーと福山通運は9日、共同中継輸送を始めたと発表した。両社は5月30日から、センコーの中継輸送専用施設「TSUNAGU STATION浜松」を活用し、企業の枠を超えた輸送連携に取り組んでいる。今回の連携でセンコーは神奈川発、西日本向け貨物を担当し、福山通運は大阪発、東日本向け貨物を担う。地域特性を互いに補完し、効率的な運行体制を目指す。
▲「TSUNAGU STATION浜松」でのドッキングの様子(出所:センコー・福山通運)
両社はトレーラー・トラクター方式を採用する。トレーラーシャシーの車両を共有、TSUNAGU STATION浜松で貨物を交換する。両社のドライバーが浜松でトラクターを入れ替え、Uターン運行により輸送効率を高める。両社の連携により、週5日の幹線輸送を安定して実施できる。輸送力不足への解決策として期待がかかる。
▲共同輸送のフロー図(出所:センコー・福山通運)
今回の取り組みが長距離輸送の1人2日運行体制の撤廃につながる。両社は法令順守や労働環境の改善にも配慮することで、ドライバー不足問題の解消や持続可能な物流体制の実現を目標とした。関連施設や予約システムなども完備しており、施設拡充や新たな物流センターも進行中だ。
今後は両社で「ダブル連結トラック」の活用も検討する。さらなる中継輸送の効率化をめざす。両社は業界全体が抱える課題の解決に向けて協業を継続し、物流業界の発展と成長に貢献する方針を示した。
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