ロジスティクス関西電力は29日、オーストラリア・パシフィックLNG社とLNG売買契約書を締結したと発表した。これに伴い、同社はLNG輸送で長期専用船を導入する。
このプロジェクトは、クイーンズランド州のスラット盆地・ボーウェン盆地中心の石炭層に存在する天然ガス「コール・ベッド・メタン」をグラッドストーン港でLNGに加工して出荷するもので、2016年から20年間、年間100万トン程度のLNGを購入する。
関西電力はこのプロジェクトを2010年代後半以降の主要LNG供給源の一つに位置付けており、今後のLNG調達の安定化につなげる。
また、自社向けLNG輸送を目的に、商船三井との間で長期専用船として省エネ型のLNG新造船2隻の長期傭船契約を締結した。これにより、LNGの輸送力を長期安定確保するとともに、調達柔軟性の向上や輸送コストの低減を図りながら、LNG輸送体制の強化を図る。