イベント8月22日開催の「第三回物流DX会議」が近づいてきた。物流業界の夏の恒例イベントとなった今回は、拡大された連携事例の紹介・発表だけでなく、一歩進めた「行動宣言の場」と位置づける。
さらに参加企業が増えた今回は、連携事例も進化。荷主・物流企業の課題を、協調と連携によって解決に導いた事例を紹介する。昨年まではサービスプロバイダー2社による連携が中心だったが、ことし紹介するのは3社以上の連携。さらに、ユーザー企業もゲスト登壇し、取り組みの意義を語る。本記事では、物流業界・物流DXの未来を見据えたプログラムと、各セッションのキーマンを紹介する。
今回の開催は、複数社の連携実績から大きな一歩を踏み出す「行動宣言の場」と位置づける。それが、ここに集まる先進的物流デジタルサービスプロバイダー企業による「コンソーシアム」という展開だ。コンソーシアムの詳細については次回記事で紹介する。
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(1)連携事例発表I
「WMS×自動配車×動態管理の連携におけるサプライチェーン全体可視化の取り組み」
<登壇者>
鈴木 喬 氏(シーネット 執行役員(営業管掌))=写真左
朴 成浩 氏(ライナロジクス 社長)=写真右
老川 俊輔 氏(都築電気 ビジネスプロモーション統括部 SCMビジネス推進室 室長)
(2)連携事例発表II
「庫内業務可視化とデータドリブンな庫内改善への取り組み」
<登壇者>
犬山 直輝 氏(住友商事 物流ソリューション事業ユニット 統括)=写真左
岡澤 一弘 氏(KURANDO 社長)=写真中
末次 友也 氏(大和物流 情報システム部 ソリューショングループ グループ長)=写真右
(3)パネルディスカッション
<登壇企業・団体>
フィジカルインターネットセンター
プラスオートメーション
日本倉庫協会
※テーマ決定次第発表
(4)連携事例発表III
「SBS三愛ロジスティクスが挑む、生産性と品質を高める庫内自動化の実践」
<登壇者>
嶋田 由香里 氏(ギークプラス 執行役員 マテリアルハンドリング事業部 部長)=写真左
小室 雅章 氏(アイオイ・システム 第一営業部 営業1課 チーフ)=写真中
曲渕 章浩 氏(SBSホールディングス LT企画部 部長)=写真右
(5)標準連携取り組み発表I
「AIを活用した倉庫自動化一元管理システム『WXS』」
<登壇者>
小杉 直人 氏(APT 取締役CTO)=写真左
曽田 尚宏 氏(HEROZ Business Success Division Vice Division Head / AIエンジニア)=写真右
(6)標準連携取り組み発表II
「倉庫内全体最適へ導く連携エコシステム」
<登壇者>
柿野 充洋 氏(ロジザード 執行役員 企画営業部長)=写真左
浅成 直也 氏(YE DIGITAL 物流DXシステム本部 副部長)=写真中
田口 智士 氏(プラスオートメーション プロダクト事業部 事業部長)=写真右
(7)特別対談(予定)
<登壇者>
経済産業省
国土交通省
赤澤 祐介(LOGISTICS TODAY編集長)
※テーマ・詳細決定次第発表
ほか、追加プログラムなど決定次第発表
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物流DX会議とは何か?
物流の工程は上流から下流まで複数の会社・組織をまたいで情報が流れていく。さらに各工程には個別のソリューションやサービスがあり、複数のベンダーが様々なサービスを提供している。この「細切れ感」「複雑性」を乗り越え、サービス提供者たちが連携していく心理的ハードルを下げ、実際の連携を促進するのが物流DX会議の役割だ。
単なるプラットフォームを作るのではなく、既存のサービス同士がつながることで自然とプラットフォーム化していく状態を目指している。
<過去2回の軌跡〜“夢から連携事例へ”>
■第一回(2023年)「夢を語る」
参加企業数:6社
プラスオートメーションを含む6社が、個別最適の限界を訴え、課題解決後の理想的な世界を語ることで他のベンダーとの共感を生むことにフォーカス。物流DXの必要性を訴え、問題意識の共有に成功した。(視聴満足度92.6%:満足・やや満足と回答)
■第二回(2024年)「連携事例を示す」
参加企業数:18社(3倍に拡大)
第一回の反響として「総論は賛成だが、各論は難しい」という声を受け、A社とB社が実際に連携している事例を具体的に紹介。「こういう連携がたくさん発生している」ことを示し、実現可能性のヒントを提供した。(視聴満足度97.2%:満足・やや満足と回答)
[NEW]第三回の革新〜「スタート地点」としての宣言
第三回は「具体的な取り組みを始める宣言の場」
過去2回とは明確に位置づけが異なる。これまでの「夢を語る」「事例を示す」から一歩進み、「スタート地点」として、みんなでこの取り組みを具体的に始めていくことを宣言する場となる。
第三回の3つの見どころ
(1)進化した連携事例前回の「2社間連携」から更に進化し、3システム以上の連携事例を紹介。複数のシステム同士が実際に連携し、ユーザーが課題解決を実現している具体例を目撃できる。
(2)高まる機運を体感
ベンダー企業20社+ユーザー企業10社が参加予定。取り組みへの機運の高まりを実際に体感できる貴重な機会。
(3)官民連携の実現
経済産業省をはじめとする公的機関からの注目度を実感できる。ローカルな盛り上がりではなく、オフィシャルに注目される取り組みとしての位置づけを確認できる。
特別企画:ユーザー・ベンダー・官による“ラウンドテーブル”
今回は初の試みとして、ユーザー企業、ベンダー企業、行政が一堂に会するラウンドテーブルを実施。現状の課題解決のために必要な取り組みや目指すべき状態について、同時多発的な議論が展開される。
注目の新展開:「物流DXコンソーシアム」発足へ
第三回では、物流DX会議を経た次なる展開として「物流DXコンソーシアム」の発足が発表される予定だ。
物流業界の夏の恒例イベントとなった「物流DX会議」。今年は過去最大規模で、より実践的な内容と業界の未来を左右する次なる展開をお届け。認識から行動へ、そして個別最適から業界全体の取り組みへ──。 物流業界の未来を決める重要な転換点に、ぜひリアルタイムで!
開催日時:2025年8月22日(金)12時30分-17時(予定)
開催形式:オンラインLive配信(YouTube)
参 加:無料 ※事前登録制
定 員:500人
申込期限:2025年8月21日(木)16時 ※アーカイブ視聴も事前要申込
主催:「第三回物流DX会議」実行委員会(参加企業各社とLOGISTICS TODAY)
ライブ配信に参加が難しい場合は、開催後より期間限定のアーカイブ配信もございます。
※アーカイブ配信だけを視聴する場合でもご登録が必要です。
※アーカイブ配信のURLは、イベント終了数日後に事前登録者の方にメールでお知らせします。
※講演者、プログラム内容、タイムテーブルが変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
■問い合わせ先
LOGISTICS TODAY イベント運営事務局
event@logi-today.com