ロジスティクス神戸港ポートアイランド第2期南ふ頭のコンテナターミナル拡張・機能強化工事が完了し、9月1日から本格運用を始める。対象はPC13-17で、岸壁延長2200メートル、ターミナル面積88ヘクタールを有する日本最大級のコンテナターミナルとなった。大型コンテナ船への対応力を高めるほか、外航・内航貨物の積み替え利便性やバース運用の柔軟性向上を図る。
▲神戸国際コンテナターミナル拡張後の全景(出所:阪神国際港湾)
このうち、商船三井、山九、住友倉庫、ニッケル.エンド.ライオンス(神戸市中央区)が運営する神戸国際コンテナターミナル「KICT」は、PC14-17の4バース体制に拡張する。岸壁総延長は従来の1050メートルから1750メートルへ延び、川崎汽船が新たに参画する。川崎汽船はこれまで利用していた六甲アイランドRC4-5から移転し、9月1日にKICTでのオペレーションを開始する。これによりKICTは神戸港の外貿コンテナ貨物の4割を取り扱う規模となる。
設備面では、拡張エリアに遠隔操作対応の電動式RTG(タイヤ式門型クレーン)を12基導入した。従来は運転員がクレーンに乗り込んで操作していたが、作業棟から遠隔操作できるようにし、作業環境の改善と荷役の生産性、安全性向上につなげる。ことし3月末からは、コンテナ搬出入情報を共有する港湾情報システム「CONPAS」の常時運用も始めており、ゲート処理時間の短縮やトレーラー到着時間の平準化を進める。
▲(左から)遠隔操作機能付き電動RTG、遠隔操作卓(出所:商船三井)
また、FC換装型RTGや電動RTGに加え、コンテナゲートや物流施設屋上への太陽光パネル設置などを通じ、ターミナル運営時の環境負荷低減も図る。外航航路と内航航路の接続性を向上させ、トランシップ貨物の利便性を高めることで、基幹航路の維持・拡大や国際物流ネットワークの強化につなげる。
神戸市、阪神国際港湾、国は今回の拡張を通じ、港湾物流の安定化と効率化を進める。港湾ロジスティクスが経済安全保障上の重要分野として位置づけられるなか、神戸港では大型船対応、ターミナルの一体運用、DX(デジタルトランスフォーメーション)による荷役効率化を組み合わせ、サプライチェーンの強靱化と国際競争力の向上を狙う。
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