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スーパーマーケット協会など、流通BMS導入支援を開始

ロジスティクス日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会、CSKは21日、共同で小売と取引先企業に対し、流通業界での受発注の標準電子データ交換システム「流通BMS」の導入支援として「スーパーマーケット・クラウドEDIサービス」(略称スマクラ)を開始すると発表した。

 

現在、製・配・販の流通3層で行われている商取引は、電話やFAXによる受発注で仕入伝票が発生し、それぞれの流通段階で伝票入力作業や経理照合などの間接コストが発生するほか、双方で買掛・売掛の確定に時間を要することから、タイムリーな利益計上ができない要因になっている。

 

既存のEDIを用いた取引は1980年代に確立された仕組みで、現在の通信・ネットワーク技術などに対応できていないため、データ送受信時間が長く、物流上の留置時間が発生するなど、効率的なサプライチェーンの確立までには至っていない。こうした事業環境を改善するため、2007年に経済産業省の流通システム標準化事業が発足し、国際標準準拠の次世代標準EDI「流通BMS」が策定された。

 

今回の普及推進事業では、日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会、ほかの流通団体と連携を図りながら、製・配・販が共同で受発注システムを共有することで、中小企業でも安価なシステム導入と利用コストの低減を実現できるようにする。