LOGISTICS TODAY|国内最大の物流ニュースサイト

ヤマトHD、入社式「DNA受け継ぎ、グループの原動力に」

イベントヤマトホールディングスの木川眞社長が2日入社式で行った訓示は次の通り。

 

1.ヤマトグループの理念
ヤマトグループには、「ヤマトは我なり」「運送行為は委託者の意思の延長と知るべし」「思想を堅実に礼節を重んずべし」という社訓がある。

 

この社訓には、ヤマトグループのDNAが凝縮されている。昨年の東日本大震災では、自らも被災した社員が、使命感を持ち、本社の指示を待つことなく自発的に救援物資の輸送の手伝いを自治体に申し出た。

 

ヤマトグループ全社でも「救援物資輸送協力隊の編成」「宅急便1つにつき10円の寄付」「社員ボランティア」などの支援活動を意欲的に行った。

 

我々がこのように一丸となって活動できたのは、一人ひとりの社員が顧客のことを真剣に考え、自主的・自律的に行動するDNAを受け継いでいるからだ。

 

2.創業100周年に向けて
ヤマトグループは7年後の2019年に創業100周年を迎える。ヤマトグループは100周年までに総合的なロジスティクス・カンパニーに進化するため、「アジアNO.1の流通・生活支援ソリューションプロバイダーとして”ソリューション力”、”配送品質”ともにアジアでダントツ(DAN-TOTSU)の顧客満足を提供する」という目標を掲げている。

 

具体的には(1)日本の顧客に高い評価をいただいている「宅急便」の海外展開、(2)グループ各社の経営資源を融合させた新しい流通プラットフォームの創出、(3)少子高齢化でますますニーズが高まる地域密着型サービスの開発、という大きく3つの方向性で事業を推進していく。

 

3.新入社員に期待すること
皆さんには、3つのことをお願いする。

 

1つ目は、ヤマトグループのDNAの体現だ。ヤマトグループのDNAを受け継ぎ、新たな事業創出など、仕事の中で具体的な形にして、今後のヤマトグループの原動力となってほしい。

 

2つ目は、グループ連携への強い意識だ。ヤマトグループ各社には、それぞれが培ってきた独自の強み(経営資源)がある。IT(情報技術)、LT(物流技術)、FT(決済技術)に代表されるヤマトグループの経営資源を組み合わせることこそ新たなイノベーションの創造につながる。

 

3つ目は、「為さざるの罪」だ。これは、正しいと思ったら失敗を恐れず、まずやってみることが大切である、という意味だ。何もせずに言い訳や文句を言っていても何も始まらない。ヤマトグループは、若い発想や行動力による新鮮な提案を歓迎する。たとえ失敗しても、反省し工夫を加え修正することでさらに成長することができる。