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神戸製鋼、タイで線材の合弁圧延・販売拠点を検討

2015年6月4日 (木)

国際神戸製鋼所は3日、タイのミルコンスチールと合弁で、線材の圧延、販売会社を設立する方向で共同検討を開始する、と発表した。

今後、両社はミルコン社が昨年買収したタイ・スペシャルスチールインダストリー(TSSI)の資産を保有するミルコン・スペシャルスチールに対し、神戸製鋼が資本参加するスキームで合弁会社の設立を目指し、出資比率、製造設備、投資額など、枠組みを協議・検討する。

タイの自動車生産台数は、2014年実績の188万台に対して20年には300万台規模まで拡大するとみられ、インドネシアやマレーシアなどタイ以外のASEAN諸国でも、線材需要の堅調な拡大が見込まれていることから、線材の供給拠点設立に向け、検討することにしたもの。

神戸製鋼の線材事業は、これまでタイや中国、米国やメキシコで線材二次加工拠点を設立することで、拡大する海外需要に対応してきたが、今回の合弁会社が実現すれば、線材としては唯一の海外製造拠点となり、東南アジア地域で線材の現地供給体制が強化される。