調査・データサイボウズ(東京都中央区)は16日、運送会社の丸勢運輸(北九州市小倉北区)が業務改善プラットフォーム「kintone(キントーン)」を活用し、バックオフィス業務を効率化した事例を公開した。給与計算作業を月140時間削減し、ドライバーの歩合計算は従来の丸2日から、確認を含め10分程度に短縮した。
丸勢運輸は、チャーター便による幹線輸送や地場輸送を手掛ける。従来は事務職員の勤怠を紙のタイムシートで管理し、総務担当者が転記・確認していた。雇用形態や職種ごとに異なる給与計算式も複数の表計算ソフトに分散し、給与・歩合の計算方法はマニュアル化されていなかった。
担当者の異動や休職で業務が止まるリスクがあったことから、総務部門の中核担当者の休職を機に業務を見直した。2025年10月にkintoneを導入し、勤怠・給与関連のデータと計算を集約した。
事務職員は紙のタイムシートを廃止し、kintone上で直接打刻する運用に変更した。ドライバーについては、デジタルタコグラフから出力される拘束時間データを「拘束時間管理表アプリ」に取り込み、有給取得や連勤管理などの情報を「出勤簿アプリ」で補完する仕組みを整えた。
給与計算では、雇用形態・職種ごとの計算ロジックを「給与集計アプリ」に集約した。運行データを取り込み、ボタン一つで歩合給を自動計算する「歩合給計算アプリ」も構築。担当者の頭の中にあった計算ロジックをアプリに集約し、属人化の解消につなげた。
一方、電話対応中に記録する業務は紙を残し、配車表も表計算ソフトの利用を続けながらデータをkintoneに集約するなど、段階的にデジタル化を進めている。今後は「事故報告アプリ」や「燃費管理アプリ」などの開発も計画している。
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