ロジスティクス早稲田大学総合研究機構の次世代ロジスティクス研究所は16日、同大早稲田キャンパス(東京都新宿区)で第111回マンスリーコロキウムを開催した。CLO(物流統括管理者)の育成を目的に毎月開いているもので、今回は港湾の国際競争力と物流業界の人材定着という、異なる2つのテーマを取り上げた。
会場には物流関連企業の経営層や実務担当者のほか、大学の研究者や学生らも参加した。登壇者を含め行政、企業、大学の関係者が顔をそろえ、学生から物流業界に長く携わってきたベテランまで、世代の異なる人々が同じ講演に耳を傾けた。
冒頭、同研究所の正木裕二事務局長があいさつした。
続く第1セッションでは、国土交通省港湾局計画課の清水崇事業企画官が「港湾政策・港湾ロジスティクスの現状と展望」と題して講演した。コンテナ船の大型化や国際海運ネットワークの変化を背景に、日本の港湾が国際基幹航路の寄港を維持・拡大するための政策を紹介した。
京浜港と阪神港を対象とする国際コンテナ戦略港湾政策では、貨物を集める「集貨」、港湾周辺に物流機能を集積する「創貨」、ターミナルの「競争力強化」を進めている。講演では港湾のデジタル化・自動化に加え、国が検討中のターミナルの評価指標にも触れた。船舶やトラックの待ち時間、荷役効率などを把握するための指標案だ。清水氏は、トラックの渋滞や内航船の船待ちを減らすことも、ターミナルの機能強化に重要だとした。
第2セッションでは、エルテックラボ代表で物流ジャーナリストの菊田一郎氏が「“超”人手不足下の物流を持続可能に![人材定着・リーダー育成]逆転の本質論」と題して講演した。物流業界で人材の確保が難しくなるなか、採用した人材に働き続けてもらうための職場づくりを取り上げた。
菊田氏は、物流会社が働く人から選ばれる存在にならなければならないと指摘。待遇や労働環境の改善に加え、従業員が尊重され、心理的安全性が保たれた職場の必要性を挙げた。倉庫・物流センターの自動化・省力化についても、設備導入そのものを目的化せず、働く人の負担軽減につなげる視点が必要とした。物流改革を担うリーダーの育成も講演の柱となった。
同研究所は、1996年に発足した「ネオ・ロジスティクス共同研究会」に活動の源流を持つ。現在は会員企業との交流や共同研究を通じ、物流・サプライチェーン分野の課題に取り組んでいる。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集局にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集局直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集局
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。







































