ロジスティクスT2(東京都千代田区)は21日、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの実現に向け、関東と関西に設けた有人・無人運転の切替拠点で、自動運転トラックを自動発着させる実験に初めて成功したと発表した。高速道路だけでなく、切替拠点とインターチェンジ(IC)を結ぶ一般道も自動走行する。新技術を搭載した車両は2027年1月から、既存の商用運行に順次投入する。
実験では、東名高速道路・綾瀬スマートIC近くに設けた「トランスゲート綾瀬」から一般道を走行し、料金所を通過して高速道路に合流する行程と、中国自動車道・西宮北ICから一般道を経て「トランスゲート西宮北」に到着する行程を自動走行した。T2によると、自動運転トラックによる運送事業者が、高速道路外にある切替拠点での自動発着と一般道走行を組み合わせた技術を開発・実装した国内事例は初めてという。
切替拠点は、高速道路を中心とする無人運転と、一般道での有人運転を切り替えるための施設。レベル4での幹線輸送では、拠点から一般道、料金所、高速道路を経て次の拠点まで一連の行程を自動で走行することを想定している。T2はまずレベル2車両を使い、9月中旬から公道で検証を進めてきた。

(出所:T2)
拠点の出入り口は幅10メートルで、全長12メートルの大型トラックが複数台出入りする運用を想定する。このため、大型車特有の内輪差や操舵限界を踏まえ、車体と道路端や構造物との距離を1メートル以上確保できるよう、数センチ単位で走行軌道を設計した。一般道では搭載センサーで前方60メートルの歩行者や自転車などを認識し、必要に応じて追従や停止を行う機能も実装した。

▲(左から)スマートフォンからトラックに発車指示する際の画面のイメージの指示前と指示後(出所:T2)
無人運転時の運用を見据え、独自開発のウェブアプリケーションを使ってスマートフォンから車両に発車指示を出す実験にも成功した。レベル4運用では、ドライバーが降車した後、拠点の作業員がスマートフォンから無人トラックを出発させる運用を想定する。今後は、作業員が他の自動運転トラックの運行状況を確認できる機能も追加する。

▲作業員がスマートフォンから自動運転トラックに発車を指示する様子(出所:T2)
T2は25年夏から関東-関西間の高速道路で自動運転トラックによる商用運行を始め、利用企業は大手運送会社やメーカーなど30社に広がっている。26年3月には関東-関西間500キロの高速道路本線を一時的な手動操作なしで走破し、5月には料金所の自動通行実験にも成功した。今回の技術を搭載した車両は10月19、20日に福山通運の便でも試験使用し、実際の荷物を輸送した。
今後は、車両故障や急激な悪天候などの緊急時に、無人トラックを安全な場所へ退避させる技術の開発を進める。27年度以降に予定するレベル4幹線輸送サービスの開始に向け、高速道路本線だけでなく、料金所や一般道、切替拠点まで含めた一連の運行の自動化を詰める。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集局にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集局直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集局
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。



































