三井倉庫社長にトヨタ出身久保氏、顧客視点に期待

▲久保高伸氏

財務・人事三井倉庫ホールディングスは25日、グループ経営の一体化を目指した新たな経営体制を発表した。中核事業子会社の三井倉庫社長に、トヨタ自動車出身の久保高伸氏（現三井倉庫エクスプレス社長）が就任し、三井倉庫現社長の木納裕氏は、三井倉庫HDで上級執行役員に就き、人事・HR・ITを管掌する。

トヨタ出身の久保氏が強みとするのは「顧客側の立場から物流を見る優れた視点」を備えている点で、過去数年にわたって三井倉庫エクスプレスの社長として、緊急性・正確性が必要な航空輸送フォワーディングで経験と実績を重ねてきた。

▲一柳尚成氏

三井倉庫エクスプレスはトヨタと三井倉庫グループの合弁会社で、久保氏の後任には同じくトヨタ出身の一柳尚成氏が就く。一柳氏はトヨタの物流部門で「環境変化に対応する物流改革」を数多く手がけ、生産現場の改善にも豊富な経験を持つことから「顧客側の視点から全体最適を提案し、圧倒的な現場力を構築する」（三井倉庫HD）ことでグループの成長につなげる。

グループ会社トップの変更を含め、4月1日付で三井倉庫グループが実施するグループ役員・幹部社員人事は次の通り。