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国際商船三井ロジスティクス（東京都千代田区）は22日、ベトナム法人のMOL Logistics（Vietnam）を通じ、現地の冷凍倉庫運営会社Toan Phat Logistics（TPL）に出資したと発表した。TPLの株主構成は川西倉庫が51％、MLGベトナムが39％、関連会社のToan Phat Irradiation（TPI）が10％となる。
TPLは2020年に設立され、ベトナム南部タイニン省で冷凍倉庫を運営する。同施設は延床面積5462平方メートル、最大1万768パレットを収容可能で、急速冷凍区画はマイナス30度に対応する。農産物の一大産地であるメコンデルタ地帯に近く、ホーチミン市やタンソンニャット国際空港、ロンアン港など主要物流拠点へのアクセスにも優れる。
さらに、隣接地に拠点を持つTPIが照射滅菌処理を提供しており、輸出前の保管と一体化したサービス展開が可能だ。倉庫はマレーシアのJAKIMによるハラル認証を取得しており、イスラム諸国向け輸出にも対応する。
▲セレモニーの様子（出所：商船三井ロジスティクス）
商船三井ロジスティクスのベトナム法人は05年設立で、国内16拠点から航空・海上・陸上輸送や倉庫、海外引越サービスを展開してきた。今回の出資により、既存の輸送ネットワークに冷凍倉庫機能を組み合わせ、需要が高まるコールドチェーン物流に対応する体制を構築。農産物や水産物を中心とした多様な国際輸送ニーズに応えるとともに、ベトナムでの物流インフラの強化を図る。
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