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ITと細やかな日本式サービスで、独自の越境ECを確立

ビィ・フォアード、世界的プラットフォームへ

2026年10月14日 (水)

ロジスティクスビィ・フォアード(東京都港区)はメディア向け説明会を開き、自社の中古車越境EC(電子商取引)サイトを、世界的なプラットフォームへ進化させる今後の方針を明らかにした。同社は214の国と地域に中古車を輸出し、年間輸出台数19万台の半数をアフリカ市場へ供給している。今後はこれまで培った販売力と物流網を生かし、海外を含めた他社在庫の比率を高めて三国間貿易を促進し、世界標準のサービスへと転換を図る構えだ。

説明会で社長室長の丹龍太郎氏は、同社の急成長を支えた要因として、徹底したIT活用と日本式サービスのアナログな融合を挙げた。アフリカの顧客が車を購入する工程をシステム化し、掲載から販売まで平均20数日で完結させる仕組みを構築した一方で、大量の問い合わせメールへの当日返信など、当たり前のきめ細やかなサービスを新興国でも追求してきたと説明した。

▲ビィ・フォアードの社長室長 丹龍太郎氏

同社の競争力の根底にあるのが「ユーズド・イン・ジャパン」の高いブランド力だ。丹氏は、日本人は車を単なる道具としてではなく丁寧に扱う国民性があり、その品質の高さが世界中から支持されていると強調。加えて、東アフリカなど一部地域では日本と同じ左側通行であることや、公共交通の不足を補うために日本車のバンタイプがバスとして活躍している実態を語った。

また、スマートフォンが普及する「リープフロッグ現象」に適応し、いち早くモバイル対応を進めてきた経緯を明かした。

独自の物流網も大きな強みだ。内陸国に向けて港から内陸部まで運ぶルートを確立し、自社の配送サービス「ポチロジ」として越境ECを展開する企業や競合他社にも開放している。大手の物流業者では対応が難しい細やかなニーズにも応えるなど、自社のノウハウを最大限に生かした独自のビジネスモデルを確立している。なお、懸念されていたアフリカ向け物流の影響については、「アフリカ向けは直行便が多く、影響は軽微だ」とした。

現在は右ハンドル車が中心だが、今後は海外在庫なども含めた左ハンドル市場の開拓も視野に入れている。海外の他社在庫の比率を高めて自社在庫をゼロに近づけることで、世界中で売買と決済が完結するプラットフォームの構築を目指す。

丹氏は「北米や欧州などの高価格帯も視野に入れており、成長の余白は非常に大きい」と市場のポテンシャルの高さを強調。単なる中古車輸出企業にとどまらず、世界的なプラットフォーム企業へと「ゲームチェンジ」を起こすという、力強いビジョンで締めくくった。(菊地靖)

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