ロジスティクス鴻池運輸は21日、インド子会社のFSNLが、現地の鉱山で石炭や鉄鉱石の採掘に関連する請負事業を開始したと発表した。8月からマハーラーシュトラ州のカンプティ鉱山で石炭関連作業の準備を進め、9月に業務を開始。製鉄所構内で培ってきた荷役や設備運営の領域を、原料の採掘現場まで広げる。
FSNLは2025年1月に鴻池運輸の完全子会社となった。インド国内の製鉄所で鉄鋼スラグの処理や金属成分の回収、スクラップ処理などを手がけており、鴻池運輸が国内製鉄所で蓄積した現場運営、安全・品質管理、設備運営、物流の知見を活用して事業領域を拡大している。

▲請負業務を行うディピカ鉱山全景(出所:鴻池運輸)
鉱山では案件に応じ、石炭や鉄鉱石を採掘する前段階の土砂や岩の掘削、ダンプトラックへの積み込み、掘削した土砂の運搬や荷下ろし、敷きならしなどを請け負う。石炭については、採掘後の破砕から車両への積み込み、貯炭場や出荷設備までの構内輸送も担う。

▲採掘した石炭を破砕する設備(出所:鴻池運輸)
インドでは鉄鋼生産の拡大に伴い、原料となる石炭や鉄鉱石の安定供給を支える周辺業務の需要も見込まれている。FSNLは、製鉄所構内物流から鉱山内の資源運搬まで業務範囲を広げ、鉄鋼サプライチェーンの上流工程への関与を強める。
ディピカ鉱山の請負業務では、積み込みや運搬に使用するホイールローダーとダンプトラックを全車EVとする。今後は案件ごとに操業条件や安全性、採算性を見極めながら入札に参加し、鉱山関連事業を新たな収益基盤として育成する。

▲EVホイールローダーとEVダンプトラック(出所:鴻池運輸)
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