鴻池運輸、リサイクル事業強化へ新日鉄住金子会社を買収

ロジスティクス鴻池運輸は25日、新日鉄住金傘下の日鉄住金リサイクルの全株式を3億9900万円で取得し、子会社化すると発表した。2016年2月1日に社名をASRリサイクリング鹿島へ変更する。

同社は現在、産業廃棄物から資源を取り出す独自の「パーフェクトリサイクルシステム」で効率性に優れたリサイクル事業を展開しており、事業拡大の一環として日鉄住金リサイクル社の株式を取得し、新たな環境リサイクル分野への進出を目指す。

日鉄住金リサイクル社は、自動車リサイクル法に基づく自動車破砕残渣（ASR）などの産業廃棄物、一般廃棄物のリサイクル処理を中心に事業展開しており、同社が保有するガス化溶融炉を用いたリサイクル処理技術は、分別リサイクルが困難な混合廃棄物のリサイクル処理に適している。

鴻池運輸は、日鉄住金リサイクル社を買収することで自社のリサイクル事業と日鉄住金リサイクル社の高温処理技術に基づくリサイクル処理能力を組み合わせ、より質の高い環境関連サービス事業の提供を目指す。