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ヤマト、越境EC事業者向けに中韓発の海上小口輸送

2024年1月11日 (木)

ECヤマト運輸は11日、越境EC(電子商取引)事業者向けに提供する日本向け海上小口輸送サービスを、同日から開始すると発表した。独自開発の海上小口貨物の輸入通関・保税システム「OBOS」(オーボス)を活用することで、韓国からは最短4日、中国からは最短5日で、日本の購入者へ商品を届ける。

▲海上コンテナを輸送する様子(出所:ヤマト運輸)

2013年にAEO通関業者として東京税関から認承を受けているヤマト運輸は、小口貨物の輸出入通関・保税システム開発の実績豊富なリバティコム(東京都豊島区)の協力の下、オーボスを開発。これを利用することで通関・保税手続きが迅速に行え、越境EC事業者は低コストかつ高速に商品を購入者へ届けることが可能となる。フェリーを活用する場合、韓国・中国から大阪港や神戸港への海上輸送により、注文から最短4〜5日で購入者に届けられる。

オーボスはコンテナ単位の船荷情報を小口通関が可能なデータに自動仕分けし、送り状番号とデータを結びつけることで、迅速なな通関・保税業務を実現する。また、税関への申告に必要なデータを自動生成し、輸入通関業務の効率化に寄与する。通関・保税業務と国内宅急便発送業務が同一システム内で完結するため、業務プロセスを合理化する。

▲韓国・中国発のサービスフロー(クリックで拡大、出所:ヤマト運輸)

世界の越境EC市場は21年時点で7850億米ドルと推計され、30年までには7兆9380億米ドルに拡大する見通しのなか、韓国や中国からのアパレルや化粧品などの輸入が急増している。これらの輸入では通常、簡易的な輸入申告手続きが適用される航空輸送が主流だったが、需要増加に伴い、海上輸送を活用して通関・保税手続きを迅速かつ効率的に行う仕組みが求められていた。

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LOGISTICS TODAY編集部
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