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沖縄県のドライバー職、正社員率高水準も待遇に差

2025年7月2日 (水)

調査・データX Mile(クロスマイル、東京都新宿区)は2日、同社が運営する物流求人メディア「クロスワーク」のデータをもとに、沖縄県におけるドライバー職の就労・採用実態を分析した調査結果を発表した。調査は2023年1月以降に同サイトへ登録した沖縄県内の求職者2331人の傾向や、求人データ1300件超をもとに集計・分析した。

(出所:X Mile)

沖縄県のドライバー求人における正社員募集率は86.3%と、全国平均(85.1%)をやや上回った。一方で契約社員の割合は全国の0.5%に対し沖縄では4.7%と契約社員への依存度が高い傾向が見られた。給与分布をみると、沖縄県では月給「15-19万円台」の割合が22.7%と、全国平均(8.5%)の2倍以上に達し、比較的給与水準が低い傾向。また25-29万円台も全国平均より6.6ポイント低く、中間層の比率も低い結果となった。年間休日は、全国平均では「年間休日120日以上」が最も多いのに対し、沖縄では「105-109日以内」が最多だった。

沖縄県では近年、慢性的な人手不足や若年層の県外流出といった構造的な課題に直面しており、産業人材の確保・育成は県政の重要なテーマの一つとなっている。物流業界でも人手不足が深刻化しており、ドライバー需要は増加する一方、労働環境や待遇面の課題から、若年層や県内人材の定着が進まない状況にある。今回の調査結果から同社は、高い正社員募集率がある一方で、給与水準の低さや年間休日の少なさ、契約社員への依存度といった課題が浮き彫りになったと分析。これらの課題に対し、多角的なアプローチで採用・定着施策を具体化していくことが沖縄県におけるドライバー人材確保の鍵となるとした。

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