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「Safety Driving Award 2025」開催へ

現場の知恵が集う、事故ゼロへの挑戦が再び動き出す

2025年6月26日 (木)

▲昨年実施された「Safety Driving Award 2024」授賞式イベント(クリックでダイジェストムービーを再生)

話題交通事故のない社会を目指し、物流・営業車業界の優れた安全管理の取り組みを賞賛する「Safety Driving Award」。その第2回となる2025年度の開催が決定した。ことしは実行委員会形式となり、一般財団法人全日本交通安全協会、一般社団法人日本事故防止推進機構、日本カーソリューションズ株式会社、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社、GO株式会社の5法人が企画・運営を行う。また授賞式イベントが11月に実施される。

24年11月に実施された前回の授賞式イベントでは、運送事業部門でロジスティードがゴールド賞を、ディー・エイチ・エル・ジャパンがシルバー賞を受賞するなど、運送事業者のこれまでの努力に光が当てられた。

ドライバーの行動を変える“仕組み”が安全の鍵

事故削減のためにAIドラレコやテレマティクスを導入する企業は増えている。しかし、本当に求められるのは、データを現場でどう活用し、どのようにドライバーの意識変容につなげるかである。前回の受賞企業は、ドライバーと管理者が一緒に検出されたリスク運転映像を見て話し合うなど、例外なく“対話による改善”を重視していた。

特にロジスティードのように、科学的根拠に基づいた健康起因事故の未然防止の取り組みが顕著な企業は、組織全体で安全文化を築いていた。技術は手段にすぎない。人を動かす設計があってこそ、事故は防げるのだ。

企業にとっての実利とは何か

このアワードへのエントリーは、ただ表彰を狙うものではない。

第一に、荷主や行政、取引先に「安全最優先の姿勢」を明確に示すことができる。企業のブランドや信用に直結する。第二に、現場の努力が認められることで、ドライバーや管理者のモチベーションが上がり、人材定着にも寄与する。第三に、他社の事例に触れることで、自社の施策に対する新たな気づきや改善のきっかけが得られる。受賞に至らなくても、参加自体が組織にとって価値ある経験となる。

対象は、トラック、バス、タクシー、送迎車、営業車などの社用車を有し交通安全に取り組むすべての企業。エントリー期限は8月29日。Safety Driving Award 2025の特設サイトよりエントリーシートを取得し、必要事項を記入して応募する。

表彰は運送事業部門・営業車部門に分け、各部門で大賞と優秀賞を選出。審査では、事故削減の成果、手法の再現性、社内外への波及度、事故削減の進化につながる挑戦か、といった点などを多角的に評価する。受賞企業は11月下旬に開催するイベント内で表彰されるほか、LOGISTICS TODAYをはじめとするメディアパートナーによるレポート記事も作成される。

▲「Safety Driving Award 2024」授賞式の様子

あなたの現場の挑戦が、業界全体を前に進める

24年の参加企業の中には、「エントリーを機に社内の対話が始まった」と語る声もあった。たとえ表彰に至らなくとも、振り返りと共有を通じて、安全に向き合う文化が育まれる。

事故ゼロへの挑戦は、一部の先進企業だけで達成できるものではない。むしろ、大小さまざまな現場の知恵と工夫が、全体を動かす原動力となる。Safety Driving Awardは、その“声”を社会に届ける場である。今年こそ、あなたの会社の取り組みを、業界と社会に発信してほしい。

「Safety Driving Award 2025」募集要項

エントリー期限:
2025年8月29日(金)17:00

対象:
トラック、バス、タクシー、送迎車、営業車などの社用車を有し、交通安全に取り組むすべての企業

Safety Driving Award 2025 実行委員会:
・一般財団法人全日本交通安全協会
・一般社団法人日本事故防止推進機構
・日本カーソリューションズ株式会社
・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
・GO株式会社

<公式サイト>
https://safety-driving-award.com/2025/