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日販物流子会社、仕切り機能付き段ボール箱で特許

2017年6月27日 (火)

▲仕切り板(保護シート)を切り取る前の状態

話題日本出版販売(日販)傘下の物流会社、日販物流サービス(埼玉県朝霞市)は27日、仕切り機能付き段ボール箱の特許を取得したと発表した。

同社が特許を取得した段ボール箱は、箱本体と仕切り板が一体化し、組み立てが容易で製造・保管、作業コストを大幅に削減できるのが特徴。

出版物の送品は、輸送途中の汚れや破損の解消が重要な課題で、日販グループでは多様な対策を講じている。特許を取得した仕切り機能付き段ボール箱は、フラップ(上蓋)の2辺を切り取り十字に組むと、簡単に段ボール箱内の仕切り板ができあがるもので、仕切り板によって、輸送途中の商品同士の接触による破損を防止できる。

▲仕切り板を十字に組みセット

同社はこれまで輸送途中の汚れ・破損対策の一環として段ボールを切断し、手作業で仕切り板を作っていたが、ここからヒントを得た日販の社員が日販物流サービスの段ボール箱製造部門に働きかけ、試行錯誤の末、2014年3月にテスト製品を製造。その後、さらに改良を重ね、14年6月に特許を出願、17年4月に取得した。

同社によると、この仕切り機能付き段ボール箱は年間250万ケースが製造され、日販のPB(ペーパーバック)商品の注文送品に利用している。取引書店からは「商品の汚れや破損が少なくなった」と好評を博しているという。

■特許の概要
特許番号:第6120803号
発明の名称:仕切り機能付き段ボール箱
特許権者:日販物流サービス
特許取得日:2017年4月7日