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丸石製薬と東邦薬品、広島-金沢で新幹線物流実証

2026年10月14日 (水)

メディカル丸石製薬と東邦ホールディングスは14日、丸石製薬と東邦ホールディングス傘下の東邦薬品が、大規模災害時の医薬品供給を想定した新幹線輸送の実証実験を9月11日に実施したと発表した。広島から東京を経由して金沢まで、JR西日本、JR東海、JR東日本の3社をまたぐルートで全身麻酔薬などを輸送し、運行遅延や温度逸脱なく到着した。

実証は、地震や豪雪などで北陸・能登方面の道路や港湾などが機能不全に陥る状況を想定した。通常の陸上輸送が難しい場合に、太平洋側を経由する新幹線物流へ切り替えるBCPモーダルシフトの実効性を検証した。

輸送区間は東邦薬品の物流拠点「TBC広島」から「TBC北陸」まで。広島駅から東京駅までは東海道・山陽新幹線の「のぞみ号」、東京駅から金沢駅までは北陸新幹線の「かがやき号」を利用した。駅構内の荷役や新幹線輸送の調整には、JR3社と各グループ会社が参加した。

輸送品は、全身麻酔・鎮静用剤「プロポフォール静注1%」の20mL製剤と50mL製剤、手指消毒液の3品目。いずれも室温管理品だが、酷暑期を想定し、東邦薬品が開発した定温搬送装置「サルム」を使用した。外部電源を使わずに一定温度を維持する装置で、広島から金沢までの全行程で温度管理の状態を確認した。

実証では、輸送中の遅延や温度逸脱はなく、製品パッケージの破損や数量の相違も確認されなかった。新幹線の速達性や定時性と、定温搬送技術を組み合わせた輸送オペレーションが、災害時の代替輸送手段として機能する可能性を確認したとしている。

両社は2026年1月にも東京-広島間で新幹線を使った医薬品輸送の実証を行っており、今回はJR東日本を加えた3社連携へと対象範囲を広げた。今後は、日本海側の物流網が寸断された場合でも医薬品供給を継続できるよう、広域輸送ルートや運用体制の検討を進める。

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