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サノフィと東邦薬品、新幹線で医薬品緊急輸送実証

2026年2月20日 (金)

メディカルサノフィ(東京都新宿区)と東邦ホールディングスは20日、新幹線を活用した災害時の医薬品緊急輸送に関する実証実験に成功したと発表した。道路寸断やドライバー不足が想定される大規模災害時を見据え、復旧対応力と定時性に優れる新幹線を医薬品物流に活用する「モーダルシフト」の実効性を検証した。

実証は1月28日に実施。サノフィのインスリン製剤を、東邦薬品の物流センター(東京都)から広島県内の拠点まで輸送する過程で、東京駅-広島駅間を新幹線「のぞみ号」で結んだ。新幹線輸送にはJR東海とJR西日本が協力した。

対象としたのは、厳格な温度管理が不可欠なインスリン製剤で、東邦薬品が開発した外部電源不要の定温搬送装置「サルム」を使用した。輸送全行程で遅延や温度逸脱は確認されず、製品の破損や数量差異もなく、品質を維持したまま配送を完了した。新幹線の速達性・定時性と定温搬送技術を組み合わせた物流オペレーションが、有事においても有効に機能することを示した。

医薬品物流では、災害時に道路網が機能不全に陥るリスクが常に指摘されているなかで、新幹線は復旧が比較的早く、広域輸送が可能なインフラとして位置付けられている。今回の実証は、従来トラック輸送に依存してきた医薬品緊急配送に対し、鉄道を軸とした代替ルートの現実性を示した点で意義は大きい。

両社は今回の成果を踏まえ、平時と有事の双方で供給を止めない「攻めのBCP」構築を進める。医薬品メーカー、卸、鉄道事業者が連携するモデルは、今後の医薬品物流の強靭化に向けた一つの指針となりそうだ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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