荷主バリューテクノロジー(東京都千代田区)は22日、キッツ(港区)がデータ可視化・DX(デジタルトランスフォーメーション)ローコード開発ツール「FineReport」を活用し、国内外の工場で製造DXを進めていると発表した。2023年の導入以降、70種類のアプリを展開し、紙中心だった記録業務の電子化やデータ統合を進めている。

(出所:バリューテクノロジー)
キッツでは従来、製造現場の各種記録を紙で管理するケースが多く、記入や転記、検索に工数を要していたほか、部門や工場ごとにシステムが個別化され、データを横断的に利用しにくい課題があった。導入後は、現品管理、受入検査、工程検査、生産実績報告、部品ピッキング、製造進捗、トレーサビリティー管理などに利用範囲を広げた。
各工程ではQRコードによる情報取得とリアルタイムのデータ入力・共有を取り入れ、受け入れから出荷までのデータを連携する。現品管理システムでは年間1人分相当の業務を削減したほか、工程検査表の電子化で転記・集計作業を減らした。ローコード開発による開発生産性は従来比1.5倍となり、海外案件では内製化によって1000万円のコストを削減したとしている。
海外展開も進めており、ベトナム工場では多言語対応のFineReportを使って16システムを構築し、iPadやQRリーダーと組み合わせて運用している。SAPとの連携を含め、日本で構築した仕組みを海外拠点でも活用できる共通基盤の整備を進める。今後は現場で蓄積した改善策を標準化し、国内外へ展開する。
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