東洋紡とDIC、未延伸フィルム事業を統合

荷主東洋紡とDICは29日、未延伸フィルム事業の生産を行う両社の子会社を統合し、折半出資で新会社「キャストフィルムジャパン」を設立することに合意した、と発表した。

東洋紡子会社の「敦賀フイルム」とDIC子会社の「DICフィルテック」を2015年1月1日付で統合。埼玉県幸手市に本社を置き、同市と福井県敦賀市に生産拠点を構える。

未延伸ポリオレフィンフィルムの国内市場は、食品包装分野の需要に支えられて安定的に推移しているものの、人口減少などで将来的な成長が望めず、多数のメーカーが競合していることから、「将来にわたって収益を確保していくには、事業統合を進め生産の効率化を図り、競争力を向上させていくことが必要」と判断した。

両社は今回の生産子会社合併を機に、今後も成長を見込める海外市場での事業拡大に向け、協力関係を強化していく。